2014年4月28日月曜日

サイディング外壁シール 打ち替え その3(撤去)

サイディングシール外壁打ち替え その3(撤去)

シーリング改修工事には、3つの工法があります。


①シーリング再充填工法…既存シーリングを撤去しての再充填

②拡幅シーリング再充填工法…既存シーリング目地を所定の目地形状になるようにダイヤモンド

カッター等で拡幅し、シーリング材再充填。

③ブリッジ工法…新設シーリングが接着しないよう処置をした既存シーリングを、またぐように施工

するシーリング工法


基本的にサイディングの外壁シーリングは

①のシーリング再充填工法が用いられます。

写真のような目地に③のブリッジ工法は不適ですし、

ましてや、ただ上から盛るだけといった工法は存在しません。
 





真ん中に見える青い筋はハット材と呼ばれるもので、

サイディング貼り付けのガイドの役目をしています。

この青い物は特殊なフィルムが貼られていて、シーリング材が接着しないようになっています。

説明が前後しますが、シールには目地底まで接着させる3面接着と

このようにあえて接着させない2面接着という工法があります。

被着体がよく動くようなワーキングジョイントと呼ばれる部分には2面接着を選択します。

そのほかのワーキングジョイントとしては

金属間目地、ガラス廻り目地、等があります。

ノンワーキングジョイントとしては

コンクリート壁の目地等となっています。


ですから、撤去の際この青いフィルムを傷つけたり、はがしてしまった場合には

ボンドブレーカーというシールを接着させない材料を再設置します。


その4に続きます。


 

2014年4月24日木曜日

サイディング外壁シール 打ち替え その2(材料)

さて、サイディングシール打ち替えの材料です。

実は、サイディング材には専用のシール材が出ています。

一般に応力緩和型と呼ばれるシール材です。

普通のシール材は簡単に言うと、伸び縮みをよくする輪ゴムのような材質。

この応力緩和型はゴムのように伸びますが、元に戻る力を弱くしたものです。

サイディング材は縮む材料だとその1で説明しましたが、

シール材は、サイディング材が縮んだときにぎゅーっと伸ばされます。

普通のシール材は 元の形に戻ろうとする力が強く働きます。

つまり、その力が強すぎて接着面からはがれてしまうのです。

そこで、応力緩和型ですよ。

このシール材は元に戻ろうとする力を弱めたものですので、

つまり切れにくい。


ここでひとつ疑問。

打ち替え時期になったサイディング材は年数が経っていて

もう限界まで縮みきっているから応力緩和型でなくてもいいのではないか?

ということです。

そこで、以前投稿しましたメーカーとの勉強会のときに、質問してみました。

メーカー技術員いわく「一理はある」

でした。。。

ただし、そのサイディング材が縮みきったとどうして言えるのか?

ということです。

せっかく応力緩和型があるので打ち替えも応力緩和型で行きましょうよ。

外壁に使うシール材には、ウレタン、変成シリコン等ありますが、

変成シリコンのしかも応力緩和型。


サイディングの打ち替えということは、ほぼ外壁塗装の塗り替えを同時に施工します。

いや、むしろ、外壁の塗り替えを考えていて、

シールの打ち替えが後に来るほうが多いですね、、

ここで問題になってくるのが 、塗料との相性です。

シール材にはある特殊な成分が入っていて、塗料を侵してしまいます。

シール材の上だけ塗装がだんだん黒っぽくなってくるのです。

その現象をブリードといいます。

近年このブリードをおきにくくするノンブリードタイプというシール材が出ています。


結論。

サイディング外壁の打ち替えシール材は

変成シリコン応力緩和型ノンブリードタイプが最適です。

その3に続きます。












 

サイディング外壁シール 打ち替え その1

そもそもサイディング外壁ってどんなの?って聞かれて

言葉ではすぐに答えられなかったのですが(汗)

最近の木造住宅の7割以上がそれだよみたいな。。

こういうのとか



こういうのとかね。

これは中でも窯業系サイディング材と呼ばれるもの。

金属系のサイディング材もあります。

横長の材料を貼っていく(横貼り式) の場合

かならず縦にシーリング(コーキング)の目地があります。


経年で


このようにシール材が切れてしまうんですよね。

原因はいろいろとあります。

このサイディング材、温度で伸び縮みをします。

さらに、経年で材自体が縮むものなんです。

つまり、伸び縮みを繰り返し、どんどん縮んでいくので、

シール材の接着面が耐え切れなくなって切れてしまうのです。


実は、このシール材はほとんど意匠(見栄え)目的 なところがあって

防水としての機能は限定的です。

防水機能は透湿防水シートが担っています。


他サイト様より転載
サイディング材の裏にはこのシートがこのように貼られていますので

シールが切れて水が入ったとしてもこのシートを伝って外に排出されます。

じゃあなぜ雨漏りが起きるのか、、、、

このシートの貼り方が結構いい加減なところがあります。

特にサッシ廻りや貫通管廻りなど。。。。

それは今回は置いとくとして、

つまり、シールが切れてもすぐに雨漏りにつながるわけではないということです。

シール材が切れているからすぐにでも修理をしなくちゃいけないという勧誘には注意しましょう。

雨漏りとか実害があったら別ですけどね。

 その2へ続きます。












2014年4月16日水曜日

お勉強会

シーリング材メーカー主催の研修会に行ってきました。

施工者として知っておかなければいけないことたくさんあります。

一口に外壁のシーリングといっても奥が深いです。

プライマーの重要性、上塗り塗料との相性。

膨大なデータとともに日々研究されているメーカーさんに感謝です。

得た知識を従業員にも徹底し、

専門業者として、高い技術をお客様に提供していきます。




2014年4月10日木曜日

屋上防水改修工事の動画 その2

ウレタン塗膜防水 X-1工法 その2 

施工完了まで。


屋上、ベランダのリフォームに多く使う工法です。

見てくださいね。

2014年4月8日火曜日

屋上防水改修工事の動画 その1



 雨漏り修理工事 動画


当社施工

ウレタン塗膜防水 X-1工法 その1

の施工動画です。(途中まで)

陸屋根や、ベランダの 防水改修工事に適しています。



2014年4月7日月曜日

病院新築 ビフォアアフター

ちょっと前にやった病院の新築工事です。

RC造(鉄筋コンクリート造) 5階建て

まずはコンクリート打ち終わり画像



3Fの画像です。

これが


コンクリート状態の立ち位置が、下の画像の病室の中になってますが。。


ちなんで


こんな物が


こうなります。

あ、もちろんこの病院の屋上防水工事、その他防水工事、コーキング工事等は当社施工です。

2014年4月2日水曜日

雨漏りの原因

外壁の雨漏りって割と多いです。

特に暴風雨時にのみ雨漏りする場合は

外壁からの雨漏りの疑い大です。

防水工事は陸屋根や、ベランダ、お風呂場等に施工します。

防水工事を施した部分は、

たとえ水をためても漏らないように施工します。

外壁等いわゆる防水工事をしていない部分は、

普通の雨に対しては雨漏りしない程度の防水しかしていません。

例えば台風のような暴風雨の場合

雨水は真横から、あるいは重力に逆らって吹き上がってくる場合もあります。

外壁の防水力はそれをほぼ想定していません。


中央の穴は換気口を取り付ける穴です。

ここによくある換気口フードを取り付けるだけです。

内側がどうなっているか。。





 銀色のダクトが直結しています。

まっすぐ伸びていますよね。

想像してみて下さい。

横からの雨を受けた場合、入った水がどうなるか。。

誰でもわかると思いますが、

つまりこれが外壁の防水を普通の雨しか想定していないことの

1つの表れです。